【AWS】非エンジニアのための初めてのAmazon Web Services 資料をまとめてみた

【AWS】非エンジニアのための初めてのAmazon Web Services 資料をまとめてみた

Clock Icon2014.02.02

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はじめに

こんにちは植木和樹です。2013年2月2日は私がAWSに初めて触れた日で、本日が1周年となります。JAWS-UG北陸(金沢)の勉強会でアマゾンデータサービスジャパンの堀内さんによるハンズオン(実際に画面を操作しての体験会)が開かれ、そこでEC2やRDSを触れたのが初となります。

実際にはその3ヶ月ほど前から、ネットに流れてくるAWS関係のニュースをみたり、自分のクレジットカードを使ってアカウントを作ったりはしていたのですが、マネージメントコンソールを用いた操作をちゃんとしたのがこの日が初めてだったわけです。

さてAWSを始めた方の多くは、まずEC2にApache+PHPを起動しRDSでMySQLを用意して・・・というエンジニア向けなところから入ってくる場合が多いようです。上記の通り私もその口で、それまで10年程やっていたインフラ(サーバー)エンジニアの延長としてAWSと関わり始めました。

しかし当然のことながらAWSに興味がある人がすべてエンジニアというわけではありません。経営者や営業の方、またはプログラミングはするけれどもサーバーは別のエンジニアの人が用意するのでインフラには詳しくないというエンジニアの方も多数いるわけです。そこで本日は、そんな非エンジニアの方達向けに「AWSとはなんなのか?」「いままでのITインフラとは何が異なるのか?」について解説した資料をまとめてみました。

0. 掲載した資料の種類について

AWSの資料は主に次の3種類の資料で公開されています。

Webページ

Webページには概要やFAQなどが掲載されています。また下に挙げたスライドやホワイトペーパーなどのリンクも掲載されています。追加された資料はこのWebページで紹介されることになりますので、お気に入りに登録しておくと良いでしょう。

クラウドコンピューティング なら アマゾン ウェブ サービス | 仮想サーバー、ストレージ、データベースのための Amazon のクラウドプラットフォーム(AWS 日本語)

スライド(slideshare)

アマゾンデータサービスジャパン(ADSJ)の中の人が、各地の勉強会やオンラインセミナーで用いた資料は slideshare にアップロードされています。文章量も少ない代わりに図が豊富でわかりやすいため、ザックリ知りたい場合はまずスライドをご覧になることをお勧めします。

Amazon Web Services Japan presentations channel(2014年2月2日現在で141のスライドが公開されています!)

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーはスライドに比べ文章が主体でややお固いため気軽に把握する目的には適さないかもしれませんが、AWSのコストやセキュリティに関しての詳細がまとめられている資料です。上司などから書面での資料提出を求められた場合にはホワイトペーパーを参照すると良いと思います。

ホワイトペーパー | アマゾン ウェブ サービス (AWS)

1. AWSについて

Web

◎最初の一歩「クラウドコンピューティングとは?」

AWS が提供するクラウドコンピューティングとは ? | アマゾン ウェブ サービス (AWS 日本語)

まずはページを開いてすぐにある3分弱の動画をご覧ください。なお動画内で使われる「プロビジョニング」というのは「準備、提供」という意味で、AWSで頻繁にでてくる用語ですので覚えておいてください。

ページ最下部に「開催予定のセミナー・オンラインセミナー」も紹介されてます。オンラインセミナーも開催されていますので、なかなか東京にこれない地方の方でもインターネットから参加可能です。

◎アマゾン ウェブ サービスの概要

アマゾン ウェブ サービスの概要

20ページほどのPDF文書です。次のことが解説されています。

  • 「クラウドコンピューティング」とはなにか?
  • 柔軟性、コスト効率、スケーラブルで伸縮自在(Elastic)、安全性、経験
  • AWSが提供するサービス(EC2やRDS、S3)の概要

クラスメソッドのようなAWSパートナーや、社内エンジニアと打ち合わせをする際には、AWS用語を知るために事前にこの資料を読んでおくと良いでしょう。

◎AWSプロダクト別の資料集

AWS クラウドサービス活用資料集 | アマゾン ウェブ サービス (AWS 日本語)

もし具体的に「AWSのこのプロダクトを使いたい」という計画があれば上記ページからプロダクト別の紹介スライドをあたると良いでしょう。

スライド

ADSJの中の人 玉川さんによるスライド。本エントリで紹介している各種資料がコンパクトにまとまっていて、大変分かりやすかったので紹介させていただきました。

2. AWS利用費、コスト

Webページ

AWSの利用費やコストに関する資料は「AWSエコノミクスセンター」から参照することができます。

AWSエコノミクスセンター (AWS Economics Center) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)

スライド

◎AWS課金体系について

AWS主要サービスの課金体系と、いくつかのモデル構成にかかる利用料を紹介しています。

◎AWSの支払やボリュームディスカウントについて

AWSへの支払方法やコスト分析方法について紹介しています。

  • コンソリデーションビリング(複数のAWSアカウントの支払をまとめる)
  • リザーブドインスタンス(事前に予約金を支払う代わりに利用料を大幅に割り引く仕組み)
  • Programmatic Billing Access, Detailed Billing Report(支払情報をCSV形式で出力する)

ホワイトペーパー

◎これまでのITインフラとAWSとのコスト比較

AWS クラウド対 IT インフラストラクチャ所有の経済性比較に関する白書(英語)

AWSを用いた場合のコストについて述べています。構築導入時にかかるコストについてだけでなく、維持コストや社員教育に関することについても述べています。

  • 様々な業種が利用することでIT資産(リソース)の有効活用
  • ハードウェアの維持・更新コスト
  • 効率的な電力管理
  • 冗長性
  • セキュリティ
  • サーバーの調達
  • 社員教育

3. AWSのセキュリティ

AWSが管理するインフラの安全性、AWSで構築するシステムのセキュリティに関する資料は「AWSセキュリティセンター」から参照することができます。

Webサイト

AWS セキュリティセンター (AWS Security Center) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)

スライド

セキュリティに関してはやはりAWS導入時の関心が高いようで、様々なスライドが発表されています。AWSのセキュリティを理解するためには「共有責任モデル(責任共有モデル)」と「AWSが取得している認定・認証」がキーワードだと感じました。

◎AWS セキュリティとコンプライアンス

公開日が2012年11月19日と少々古い感はありますが、AWSのセキュリティに関する各種資料の元となっているスライドです。

◎ セキュリティを捉えてクラウドを使うためのポイント

アマゾンデータサービスジャパン荒木さんのスライドです。DDOS(協調分散型DoS攻撃)やIDS/IPS(不正侵入検知/予防システム)の話題を含んでいます。

◎ 共有責任モデルについて

アマゾンデータサービスジャパン片山さんのスライドです。共有責任モデルの解説に特化しており、AWS提供者側の役割とAWS利用者側の役割についてわかりやすくまとまっています。

ホワイトペーパー

◎ セキュリティプロセスの概要

セキュリティプロセスの概要

AWSのデータセンターに対する物理セキュリティや、EC2やS3などAWS各サービスのセキュリティについてまとまっています。

◎ AWSが満たしている監査基準について

Amazon Web Services: リスクとコンプライアンス

AWSが満たしている監査基準について記載されています。以下に主なものを抜粋しました。

SOC 1/SSAE 16/ISAE 3402
米国および国際的な会計監査機関の監査における幅広い要件を満たしています。
FISMA Moderate
AWS では、米国政府機関のシステムを連邦情報セキュリティマネジメント法(FISMA)に準拠した状態で構築/運用することが可能です。
PCI DSS レベル 1
クレジットカード情報をクラウドに保存し、処理および送信できます。
ISO 27001
会社とカスタマー情報の機密性、完全性、および可用性に影響を与える情報セキュリティリスクを管理する体系的かつ継続的なアプローチが会社にあることを示しています。

まとめ

本日は非エンジニアのための「はじめてのAWS」として「概要」「コスト」「セキュリティ」に関する資料をご紹介しました。Googleで検索しながら資料を探していたのですが、ブログや全国各地の勉強会資料も含めると膨大な量がありましてピックアップするのに時間がかかってしまいました。(本当は1月中にアップする予定でした)

より詳しくAWSを知りたい場合は、弊社を始めとしたAWSコンサルティングパートナーにお問い合わせいただくか、お近くで開催されるJAWS-UG(日本のAWSユーザーグループ)勉強会にぜひご参加ください。

JAWS-UG北陸 出張勉強会 in 新潟県上越市のお知らせ

勉強会といえば・・・今週2月8日(土)に私の地元新潟県上越市で初のAWS勉強会を開催します!

テーマは「はじめてのAWS」ということで今回まとめた資料や弊社導入事例と共にAWSの魅力をご紹介できればと考えています。cloudpackの吉田さんや、WordPress(網元AMI)で有名なデジタルキューブの岡本さんも参加されますので、新潟県上越地域の方はぜひご参加いただければと思います!

 

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